2017年10月09日

ナミヤ雑貨店の奇蹟

namiyazakkatennokiseki-2.jpgナミヤ雑貨店の奇蹟

■製作:2017年 日本
■監督:廣木隆一
■主演:山田涼介、西田敏行
□評価:★★☆ Max=3

共に養護施設出身で幼馴染の敦也・翔太・幸平の三人は、2012年のある夜、強盗に入った後で夜を明かすため「ナミヤ雑貨店」の看板のある一軒の廃屋に忍び込む。その店はかつて歳をとった店主の浪矢雄治が町の人の悩み相談を手紙で受け、手紙で返信することで知られていた。
当然現在では店は廃業しているのだが、深夜にシャッターの郵便口から手紙が落ちてきた。その手紙は、32年前1980年に書かれた悩み相談で、郵便口はその時点と繋がっていた。敦也たちは困惑しながらも、当時の浪矢店主に代わって返事を書くことにする。そして、返事の置き場所として決められている牛乳箱の中にそれを入れた。そうすると、また手紙が投函される。
次第に三人が育った養護施設と店主浪矢の関係が明らかになってくる。

800万部を超える東野圭吾の同名小説を、「余命1ヶ月の花嫁」の廣木隆一監督が映画化。古い雑貨店を舞台に、悩み相談を受ける老店主と養護施設育ちの若者3人との時空を超えた交流を描いた一夜のファンタジー。
主演は、敦也役に「Hey! Say! JUMP」の山田涼介、店主役に西田敏行。準主演は、翔太役の村上虹郎(俳優の村上淳の息子)、幸平役の寛一郎(俳優の佐藤浩市の息子)。その他に、尾野真千子、萩原聖人、門脇麦、林遣都、成海璃子などが共演している。
現在と過去が手紙でつながる時空を超えてのストーリー仕立てだが、それ故にあちこち飛んで分かり難い(原作を読んでなくて申し訳ないが)。また、これは致し方ないのだが、敦也・翔太・幸平役の若い三人だけのシーンの芝居にわざとらしさが見え、西田や萩原などベテラン俳優との演技力を見せ付けられた。更に、雑貨店のセットや大道具が少々雑に思えた。
posted by らいむ at 20:56| Comment(0) | 映画寸評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月10日

三度目の殺人

sandomenosatsujin.jpg三度目の殺人

■製作:2017年 日本
■監督:是枝裕和
■主演:福山雅治
□評価:★★★ Max=3

弁護士の重盛は、これまで担当した公判では勝利にこだわってきた。
ある時、重盛は殺人容疑のかかった三隅という男の弁護をする事になる。その男は、30年前に強盗殺人の前科があった。
今回の三隅は、解雇した工場の社長を殺して金銭を奪い、火をつけた容疑で起訴されている。三角が犯行を自供していることから、この裁判では初めから有罪は免れず、「負け」が決まったようなものだった。
やむを得ず弁護をすることになった重盛だったが、三隅との面会を重ねるうちに犯行動機が釈然とせず、その犯行に疑問を持ち始める。

是枝裕和監督が自らオリジナル脚本を手がけ、主演の福山雅治と『そして父になる』以来2度目のタッグを組んだ法廷心理ドラマ。是枝作品には初参加となる役所広司が殺人犯・三隅役で福山と初共演を果たしている。また、是枝作品「海街diary」で末妹役に抜擢した広瀬すずを、今回は犯行の鍵を握る被害者の娘役に配し、それに応えた広瀬の成長した演技力が光っている。そのほか、吉田鋼太郎、斉藤由貴、満島真之介、市川実日子といった確かな演技力の面々が顔を揃えている。
是枝監督は、この作品のテーマは「人は人を裁けるのか」と話したと聞く。何度も出て来る真実に迫ろうとする弁護士と犯人との面会室での凌ぎを削るような会話にもそれが見え、また、役者同士の戦いも見て取れる。
ネタバレにはなるが、裁判は有罪判決で終結、観客に謎を預けまま124分のエンドとなり、これまでの法廷物のようなスッキリ感はなく、少々疲れが残った。
ベネチア映画祭では金獅子賞は届かなかったが、コンペティション部門の日本から唯一の出品作の健闘に拍手を送りたい。
posted by らいむ at 10:22| Comment(0) | 映画寸評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月05日

後妻業の女

gosaigyounoonna.jpg後妻業の女
■製作:2016年 日本
■監督:鶴橋康夫
■主演:大竹しのぶ
□評価:★★☆ Max=3

80歳になる:中瀬耕造は、妻に先立たれ結婚相談所主催のパーティに出席、そこで淑女然とした63歳の小夜子と知り合い、結婚する。幸せな夫婦生活を送るはずだったが、やがて耕造は病に倒れて亡くなる。そして、娘の朋美と尚子は小夜子から公正証書にされた遺言状を見せられる。それには、全財産を小夜子が受け継ぐと書かれていて、遺族には一切残らないと分かりも二人の娘は愕然とする。実は小夜子は、結婚相談所所長の柏木とグルで、死にかけ老人の内縁の妻となり遺産を狙う「後妻業の女」だった。
そんな中、父の死や疑念を抱く朋美は、裏社会に精通した探偵:本多を雇い、小夜子の身辺を調査し、徐々に小夜子と柏木を追いつめていく。

直木賞作家・黒川博行のベストセラー小説「後妻業」を、「愛の流刑地」「源氏物語 千年の謎」の鶴橋康夫監督がメガホンをとり、映画化。後妻業を生業とする小夜子を大竹しのぶ、結婚相談所所長の柏木を豊川悦司の共演で描く関西弁のエンタテインメント作品。大竹はこてこての関西人に成り切りで、手練手管で男をものにする女を見事に演じている。
他の出演者は、尾野真千子、長谷川京子、永瀬正敏、笑福亭鶴瓶、津川雅彦、水川あさみ、風間俊介、余貴美子、ミムラ、六平直政、森本レオ、伊武雅刀、泉谷しげる、柄本明など蒼々たる顔ぶれで流石は鶴橋組。
テレビCMに釣られて久しぶりに映画館で見たが、えげつない女とその仲間の大阪弁の喜劇だが、スカッとする爽快感が残らない。また、原作は読んでないが、最後のどんでん返しが象徴的だが、話の展開が事前に分かってしまい、脚本としては「?」が付いた。
ネットなどでも評価は非常に高い作品が、ここでは「普通」の★2つとした。

ブログ更新を長期間放置状態で、8カ月ぶりの紹介となった。
posted by らいむ at 20:52| Comment(0) | 映画寸評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする