2016年09月05日

後妻業の女

gosaigyounoonna.jpg後妻業の女
■製作:2016年 日本
■監督:後妻業の女
■主演:大竹しのぶ
□評価:★★☆ Max=3

80歳になる:中瀬耕造は、妻に先立たれ結婚相談所主催のパーティに出席、そこで淑女然とした63歳の小夜子と知り合い、結婚する。幸せな夫婦生活を送るはずだったが、やがて耕造は病に倒れて亡くなる。そして、娘の朋美と尚子は小夜子から公正証書にされた遺言状を見せられる。それには、全財産を小夜子が受け継ぐと書かれていて、遺族には一切残らないと分かりも二人の娘は愕然とする。実は小夜子は、結婚相談所所長の柏木とグルで、死にかけ老人の内縁の妻となり遺産を狙う「後妻業の女」だった。
そんな中、父の死や疑念を抱く朋美は、裏社会に精通した探偵:本多を雇い、小夜子の身辺を調査し、徐々に小夜子と柏木を追いつめていく。

直木賞作家・黒川博行のベストセラー小説「後妻業」を、「愛の流刑地」「源氏物語 千年の謎」の鶴橋康夫監督がメガホンをとり、映画化。後妻業を生業とする小夜子を大竹しのぶ、結婚相談所所長の柏木を豊川悦司の共演で描く関西弁のエンタテインメント作品。大竹はこてこての関西人に成り切りで、手練手管で男をものにする女を見事に演じている。
他の出演者は、尾野真千子、長谷川京子、永瀬正敏、笑福亭鶴瓶、津川雅彦、水川あさみ、風間俊介、余貴美子、ミムラ、六平直政、森本レオ、伊武雅刀、泉谷しげる、柄本明など蒼々たる顔ぶれで流石は鶴橋組。
テレビCMに釣られて久しぶりに映画館で見たが、えげつない女とその仲間の大阪弁の喜劇だが、スカッとする爽快感が残らない。また、原作は読んでないが、最後のどんでん返しが象徴的だが、話の展開が事前に分かってしまい、脚本としては「?」が付いた。
ネットなどでも評価は非常に高い作品が、ここでは「普通」の★2つとした。

ブログ更新を長期間放置状態で、8カ月ぶりの紹介となった。
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posted by らいむ at 20:52| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月03日

黄金のアデーレ 名画の帰還

adele.jpg■製作:2015年 アメリカ・イギリス合作
■監督:サイモン・カーティス
■主演:ヘレン・ミレン
□評価:★★★ Max=3

1998年、ユダヤ人のマリア・アルトマンは、ロサンゼルスの小さなブティックを営んでいる。そんなある日、姉が亡くなり、彼女がナチスに没収された絵画の返還をオーストリア政府に要求していたことを知る。オーストリアでは、過去に訴えについて再審理が行われるというのだ。マリアは友人の息子の駆け出し弁護士ランディ・シェーンベルクとともに姉の遺志を継いで絵画の変換を求めることに決めた。その絵画の中には、グスタフ・クリムトが描いたマリアの伯母の肖像画でオーストリアのモナリザ”と呼ばれる名画「黄金のアデーレ」があった。

マリアは、家族や友人・財産の全てを失った故郷オーストリアに戻る気はなかったが、ランディの説得もあって伯母の面影追ってウィーンに向かった。そこで自国と父の罪を償おうとするオーストリア人ジャーナリストのフベルトゥス・チェルニンと出会う。マリアは、彼とランディの力も借りて伯母が描かれた絵画の返還をかなえようと決意する。しかし、返還を決定する審問会は、マリア達が提出した新たな証拠を却下して返還を拒否する。残る道は裁判だが、180万ドルという法外な預託金が必要で諦めざるを得ない。しかし、9か月も掛けてランディは、法の抜け道としてアメリカで訴訟を起こせる道を見つけ出す。

ナチスに奪われたグスタフ・クリムトが描いた世界的名画をめぐって実際に起こった裁判の実話を「マリリン 7日間の恋」のサイモン・カーティスが、ヒューマンドラマとしてメガホンを取った。
実在の主人公マリアをオスカー女優ヘレン・ミレンが好演、駆け出し弁護士役にカナダ人俳優のライアン・レイノルズ、オーストリア人ジャーナリスト役には、ダニエル・ブリュールが扮している。
オーストリアとアメリカの二つの国、ナチス占領時代と現代の二つの時代を行ったり来たりしながら、審問会や裁判の行方に期待を持たせ、時にはハラハらさせながら上手く描き切っている。

わが家にもクリムトの「接吻」の複製品が有ることもあり、興味を持って映画館に足を運んだ。
証拠探しや法廷での心こもった訴えで勝訴するまでのストーリーもだが、アメリカに亡命の為にナチス支配の市内から逃走するスリリングなシーンや、父母や友人との別れや新しい仲間との出会いなどの人間ドラマで単なる法廷ものとは違う味を出していて、見応えがあった。

現在「黄金のアデーレ」は、ニューヨーク5番街の作品所蔵1700点という小さな邸宅美術館「Neue Galerie (ノイエ・ガレリエ)」に展示されているとのこと。
posted by らいむ at 21:45| Comment(0) | 映画寸評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月17日

天空の蜂

tenkuunohachi.jpg■製作:2015年 日本
■監督:堤 幸彦
■主演:江口洋介、本木雅弘
□評価:★★☆ Max=3

1995年8月、錦重工業の愛知県小牧工場から防衛庁へ納品するヘリコプター「ビッグB」は、日本最大の全長34メートル・総重量25トンにして、最新設備を搭載したものだ。
このヘリの設計士の湯原は、引渡し式典に妻と小学生の息子を呼ぶが、息子は他の参加者の子供と工場内を探検するうちに、ヘリの中に入ってしまう。
その時に、ヘリは正体不明の人物の遠隔操縦によりハイジャックされ、湯原の息子だけが中に取り残されたまま上昇する。
やがてヘリは稼働中の高速増殖炉「新陽」の上空でホバリングを開始する。犯人は、「天空の蜂」と名乗り、日本全国の原発停止を求める犯行声明を出す。ヘリの燃料が空になるまでは8時間。湯原はと知人で原発設計士の三島とともに、政府が原発破棄に難色を示す中、息子の救出とヘリが墜落すれば本州の大半が消滅しかねない危機に立ち向かう。

作品は、1995年に東野圭吾が原子力発電所を題材に発表しベストセラーとなった同名小説を、堤幸彦監督が映画化したサスペンス大作。主演は初共演のヘリの設計士湯原・江口洋介と原発設計士三島・本木雅弘の二人。共演者は仲間由紀恵、綾野剛、向井理、柄本明、國村隼、石橋蓮司、竹中直人などで、豪華なキャスティング。
日本は、東日本大震災で福島の原発事故を経験したが、この映画は改めて原発にからむ種々の問題を考えさせる衝撃作だ。出演者はベテランも多くその演技は流石で、またスリリングで手に汗握る展開、最後の意外なオチなどサスペンスの娯楽作品としてはなかなかのもの。しかし、子供が厳重なセキュリティが施されている工場の中を安易に歩き回ったり、壊れたリモコンを簡単に修理したりなど、ストーリーの中身となるといささか頼りない。
posted by らいむ at 20:26| Comment(0) | 映画寸評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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